冬の湿地の草刈り

20231112182426日 こい岩湿地(15㌃)、上こい岩湿地(3㌃)、もみじ谷湿地(8㌃)、サギソウ湿地(7㌃)の草刈りを4日間かけて実施しました。
この刈取った草は、湿地内で乾燥させた後、翌月初旬に搬出する予定です。
湿地の草刈りや刈取った草の搬出は、良好な湿地(貧栄養な湿地)の状態を維持する上で、欠かすことの出来ない重要な作業となります。この作業を怠ると、草丈の低い植物に陽があたらないばかりか、枯草が腐葉土化して肥沃な湿地へと遷移し、大型の草や樹木が繁茂して龍泉寺の湿地を代表するモウセンゴケ、トキソウ、ヒメミクリ、アギナシ、サギソウ、コバノトンボソウ、ミズトンボ、ミミカキグサなどの希少湿生植物が消滅してしまう可能性があります。

<こい岩湿地(面積約15㌃)の草刈り
秋になるとカモノハシ、コマツカサススキ、アブラガヤ、サワヒヨドリ、サワギキョウなど草丈の高い草で、木道橋が見えなくなるほど覆いつくされます。
晩秋のこい岩湿地の状態

こい岩湿地の草刈りの様子

草刈り後は搬出作業日までこの状態で乾燥させる

<上こい岩湿地(面積約3㌃)の草刈り>

<もみじ谷湿地(面積約8㌃)の草刈り>

<サギソウ湿地(面積約7㌃)の草刈り>



枯草の搬出作業の様子は、12月2日の「湿地の刈取った枯草の搬出作業」の記事を参考にしてください。