湿地の刈取った枯草の搬出作業

2022年12月3日 先月中旬に4日間かけて湿地の中の草刈りを行い、湿地の中で乾燥させていた枯草の搬出作業を行いました。
 湿地を良好な状態に保つためには、草刈り及び刈取った枯草の搬出作業は最も重要な保全作業です。これらの作業を怠ると、貧栄養で良好な状態を保っている湿地は枯草が腐葉土化して肥沃な湿地となり、植生遷移が進み大型の草や樹木が生育し、湿地を代表するモウセンゴケやトキソウ、サギソウなど小さな湿生植物は消滅してしまう可能性があります。
 今年の作業は、会員参加者15名と岡山市環境保全課から3名のご協力もいただき総勢18名となり、お陰様で午前中にはほぼ作業を完了させることが出来ました。

こい岩湿地の枯草の搬出作業の様子

こい岩湿地から搬出された枯草の山

上こい岩湿地の枯草の搬出作業の様子

上こい岩湿地から搬出された枯草の山

サギソウ湿地の枯草の搬出作業の様子

サギソウ湿地から搬出された枯草の山

もみじ谷湿地の枯草の搬出作業の様子

もみじ谷湿地から搬出された枯草の山

【枯草のゆくえ】
各湿地から搬出したこれらの枯草は、龍泉寺さんで別の場所へ運んで頂き、2年ほどかけて堆肥にして、境内にある田や畑で利用されています。(窒素の循環)

湿地からの枯草はここに集め堆肥を造る

数年前の枯草が堆肥となったもの